Gin

17世紀中期に薬品として、作られたのがジンの始まりです。

オランダのライデン大学医学部教授のシルビウスさんが、東インド地域で働くオランダ人を熱帯性の熱病から守るため、利尿効果のある杜松(ねず)の実ジュニバー・ベリーを使った薬を考え、実をアルコールに漬けて蒸留、薬用酒として売り出しました。その名前は、フランス語で杜松の実を意味する、ジュニエーヴルでした。

そして、その薬は爽やかなアルコール飲料として愛され、当時のオランダを代表する酒になったのです。このジュニエーヴルが17世紀後半になってイギリスに渡り、オランダを凌ぐ人気と得て、ジンと呼ばれるようになり、18世紀前半には、イギリスで連続式蒸留機によるジン作りが本格化し、ジンの時代と言われるぐらい愛飲され、本場はオランダからイギリスに移ってしまいました。こうして作られたイギリス式のジンは正式にはロンドンドライジンと呼ばれ、ジンと言えば、普通このドライジンを指すようになりました。で、カクテルで使う場合も特に指定がない場合、ジンと言えばやはり、ドライジンのことです。

現代のドライジンの製法は、原料に大麦麦芽とトウモロコシかライ麦を使い、蒸留機の上部に杜松の実や他の香草を入れたジンヘッドという容器を置き、原酒と共に香りの成分を留出する方法と、蒸留した原酒に杜松の実などを加えてさらに単式蒸留機で蒸留する方法との2通りがあります。

ジンをベースにしたカクテルの多くがアメリカで生まれていることから、ジンの歴史を遡り、こんな言葉があります。

ジンはオランダ人が考え出し、イギリス人が磨きをかけ、アメリカ人が栄光を与えた酒である。


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